学会の懇親会とは?
2023.08.09
2024.07.31
学会では、研究者や専門家同士が親睦を深めるために懇親会が開かれることがあります。この記事では、そんな学会の懇親会について解説していきます。
懇親会の流れ
学会とは違い、懇親会にはこうしなければならないという定型のルールは存在していません。イメージ的には、立食パーティーのようなものが多いです。
流れとしては下記の通りです。
・お酒orジュースなど飲み物を受け取る
・乾杯(乾杯の後食事を取りに行く形)
・しばらくの間食事と歓談
・1時間から2時間くらい歓談ののち閉会の挨拶
・場合によっては二次会の案内
一昔前は催し物などもあったみたいですが、最近では食事会のみになっているようです。
懇親会の服装
海外の懇親会の場合は、ドレスコードが設けられておりフォーマルな装いが求められます。
しかし、日本の学会後の懇親会はドレスコードが無く学会に参加したままの服装で特に問題ありません。
懇親会だからと言って特別華やかな格好やパーティー用のドレスなどを着る必要は無く、フラットシューズにパンツスタイルなどでも浮くことはありません。
懇親会は事前準備をしておくとスムーズ
懇親会は、事前に準備をしておくとスムーズです。ここからは、事前準備について解説していきます。
話したい相手を事前に調べておく
有名な研究者や大学の教授などであれば、研究内容や所属組織、学校など事前に調べておくことで初手の会話がスムーズに行えるでしょう。
最近であれば、SNSをやっている研究者や大学教授も多いため発信内容から興味のあるものをリサーチしておくのもよいかもしれません。
もし可能であれば、DMなどで事前にコンタクトを取っておくと懇親会で話しやすくなります。
※DMを送る際には、失礼のないよう注意しましょう。また、相手方は忙しくて返信できない可能性もあるため過度にコンタクトを取ろうとすることは避けてください。
話したい話題を決めておく
懇親会の時間は限られています。誰と話せるかは運次第なところもあるため、話せた時に無駄な時間を過ごさないよう話したい話題を決めておくことが必要です。
具体的なコツとしては、面白い研究をしている人がいたら研究の苦労話などを聞く、有名な研究者であれば〇〇の研究内容について聞くなどです。
話したい話題を決めるには、相手のことも知らなくてはならないので先ほど紹介した『話したい相手を自分で調べておく』を徹底しておきましょう。
懇親会での声の掛け方
ここからは、懇親会での声の掛け方について解説していきます。
1人で行動している時に声をかける
ハイブリッド学会の場合、リアル開催の時よりも懇親会への参加者が少ないことがあります。
その場合、有名な教授や研究者であっても1人でいる時があるのでこの時に声をかけてみると良いでしょう。
事前準備がしっかりできていれば、思わぬ人脈になってくれるかもしれません。
自らグループに声をかける
人によっては難易度が高く感じるかもしれませんが、既にグループが出来上がってしまっていて喋るタイミングを失った時には効果的です。
しかし、有名な研究者や教授の集まりに突撃するのは失礼に当たりますので注意が必要です。
できればこの手法を使う時には、面白い研究を行なっている若手のグループにしましょう。
特に学生などであれば、他の研究室の人と喋りたいと思っていても同じ研究室同士で集まってしまいがちなので面白そうな学生がいればグループに声をかけると歓迎されるかもしれません。
徒党を組む
1人で話しかけるのは抵抗があるという人は、複数人の徒党を組んで声をかけるのがおすすめです。
複数人の方が会話も弾みますし、自分が聞こうと思っていなかった有益な話が出てくる可能性もあります。
知り合いに紹介してもらう
1番スムーズなのがこの手法です。学生時代お世話になった教授や先輩、同僚や後輩などどこかしらで話してみたい研究者との繋がりがある人がいるかもしれません。
〇〇さんの紹介といった前提条件があれば、邪険にされることもありませんし時間を作って詳しく話を聞かせてくれることもあります。
印象を良くするには
懇親会での事前準備や声の掛け方はわかったと思いますが、第一印象が悪ければどんな声の掛け方をしたとしても関係構築はできません。
ここからは、印象を良くする方法を解説していきます。
表情を意識する
第一印象は僅か3秒から5秒で決まると言われています。見た目だけで決まるわけではないようですが、圧倒的に情報として入ってくるのは目からの情報です。
そのため声をかける際には、明るい表情を意識しましょう。しっかりと口角を上げてにこやかに喋ることで相手から好印象を受けることができます。
清潔感
見た目でもうひとつ重要なポイントは、清潔感です。
例えば、しっかりとスキンケアされた肌やキレイに整った髪、シワのない服、口腔ケアなど意識すればできる部分を気にしていれば大丈夫です。
まとめ
懇親会では、学会の質疑応答よりも深い話や裏話などが聞けることもあります。
積極的に参加して、人脈作りや研究のヒントを得られると良いでしょう。