学生が学会に参加するメリットは?

2024.03.31

2024.07.31

学生の段階から学会に参加するメリットはどのようなものなのでしょう。

この記事では、そんな学生の学会参加のメリットについて解説していきます。

研究業績として評価される

学会発表は研究業績として評価されます。

特に学生は、学会賞狙うべきでしょう。

研究業績を積み重ねることは、将来の就職や留学、助成金や研究費の獲得に大きな影響を与えることから、学生は積極的に準備に取り組むことが重要です。

賞を取れなくても、丁寧な準備を積み重ねることで、将来の学会準備に役立つスキルが身につきます。

これは将来の仕事で時間を短縮する助けにもなるでしょう。

コミュニケーション能力が身につく

学会に参加する利点は、ただ講演を聴いたりポスターを見るだけではなく、参加者同士でディスカッションを行い、新しい人間関係を築くことです。

口頭発表では、質問者もマイクの前に立ち他の聴衆の前で質問します。

しかし、これが難しい場合はセッション終了後に演者に声をかけ、簡単な自己紹介と共に質問をすることが可能です。

ポスター発表では、演者との距離が近いため、気軽に質問をすることができます。

学会でのディスカッションや個別のコミュニケーションは、新しい人脈を築くチャンスです。

特に、普段他の研究室の人と接点が少ない場合は、この機会を大切にするべきでしょう。

また学会でのコミュニケーションは、すぐに人脈を作ることに直結しなくても、初対面の人との新しい情報交換をするトレーニングとなります。

これらの経験は、コミュニケーション能力を高めるのに役立つ経験と言えるでしょう。

研究分野の大きさがわかる

研究分野の規模は、参加者数や使用される会場の大きさや数、発表される演題数などで把握できます。

また、学会のスポンサーになっている企業やその数も規模を把握する上で重要です。

規模を把握することで自分の分野が賑わっているかどうかを知ることができ、大学や企業での就職活動において選択肢の幅を広げることができます。

ただし、規模が大きいからといって有利であるとは限らず、競争が激しくなる場合もあります。

逆に、規模が小さい場合は少人数での競争となります。

企業を把握しておくことで、就職活動の候補を選ぶ際に有益な情報となります。

就職先の情報が得られる

大規模な学会では、関連業界の企業が出展する企業ブースが設けられます。

参加者はこれらのブースを回ることで最新の技術や製品、サービスを知ることが可能です。

学会の趣旨に合わせた展示やセミナーが行われ、研究者だけでなく企業からの学術セミナーもあります。

学生にとっては将来のキャリアに関する知識を得る機会でもあり、企業の活動や提供する技術・製品、部門の仕事などについて学ぶことができるため新たな発見があるでしょう。

モチベーションに繋がる

学生のうちに学会に参加すると、学術研究に熱意を持つ同世代の仲間と出会えます。

たとえ同期が学術研究に対してやる気を失っていても、他大学の学術研究者と交流することでモチベーションを上げることができるでしょう。

学会での交流から得られる新たな仲間が、学術研究への情熱を高めるきっかけとなります。

学会に参加し刺激を受けることによって、モチベーション向上に繋がっていくことでしょう。

学生が海外の学会に参加するメリットは?

海外の学会へ積極的に参加することは、将来海外で活動する可能性がある学生にとってはかなり有意義な時間となります。

学会期間中は英語を主要なコミュニケーション手段として使用するため、短期間でも英語に慣れる貴重な経験となるでしょう。

さらに、海外滞在の一端を経験することで、将来の海外生活への適応力を試すこともできます。

海外生活は初めの数ヶ月が特に重要であり、英語のコミュニケーションに慣れておくことは学生にとって大きなプラスになるでしょう。

また他にも、国際学会に参加するメリットとして最新の情報が手に入るという点があります。

研究分野の最新情報を得る方法としては、学術雑誌のウェブサイトで論文をチェックするのが一般的ですが、海外で開催される国際学会への参加も最新情報を手に入れるのに役立ちます。

国際学会では、最先端の学術研究を行っている学術研究者やその研究室のポスドク・学生が直接プレゼンテーションやポスターを行う機会があり、タイムリーに質問をすることも可能です。

また、国際学会では未発表のデータを得る機会もあり、自分の研究テーマに関連する情報を得て次のアクションを起こすことができます。

さらに、直接プレゼンテーションを聞くことで新しいアイデアを得ることができ、良いインスピレーションを得ることもできるでしょう。

まとめ

学生であっても、学会に参加する意義やメリットは多くあります。

積極的に参加し、自身の学術研究や将来に活かしていけると良いでしょう。

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