学会発表はパワーポイントで!効果的なパワーポイントの作り方は?

2024.04.09

2024.07.31

学会の口頭発表では、パワーポイントが多く使われます。

目を引くパワーポイントが作れれば口頭発表の効果をさらに高めることができるでしょう。

この記事では、そんな効果的なパワーポイントの作り方を解説していきます。

聴衆を惹きつけるパワーポイントのコツは?

パワーポイントは、少しのコツを押さえるだけで聴衆を惹きつける資料に変えることが可能です。

ここからは、聴衆を惹きつけるパワーポイントのコツを紹介していきます。

文字組

文字組みは、テキストを美しく整え、読みやすくするためのテクニックです。

文字組の例としては下記の2点です。

・カッコは細字で記載し、文章をすっきりと見せます。例は下記のとおりです。

[例]

『学会発表』 ⇒ 「学会発表」

・強調すべき重要な部分は、太字や大きなフォントサイズを使って強調します。例は下記のとおりです。

[例]

学会発表で大切なのは事前の準備です。 ⇒ 学会発表で大切なのは事前の準備です。

ゼットの法則を意識する

ゼットの法則によれば、人の視線は左上〜右上〜左下〜右下という流れで動くと言われています。

この法則をスライド作成に応用すると、聴衆が見やすいレイアウトを作ることができます。

例えば、グラフとそれに対する文字情報をレイアウトする場合、左側にグラフ、右側に文字情報を配置した方が見やすいです。

これは、グラフの方が直感的に理解しやすいためです。

逆にグラフと文字を逆に配置すると、視線が行き来してしまい、わかりにくくなります。

読み手の視線が迷わないように、スライドの内容の配置をゼットの法則を意識しながら作成すると聴衆がストレスなく学会発表に入り込むことができるでしょう。

塗り・白文字を活用する

塗り・白文字は重要なメッセージを目立たせるのに効果的なため、要点を強調したい場合に活用します。

塗りの要素には角丸四角形を使うと柔らかい表現ができ、テーマカラーを使うことで統一感を出すことが可能です。

また図形は枠で囲まずにシンプルに仕上げ、要素の内側は余白を取ることでバランス良く配置できます。

また、メイリオを使う場合は下方の余白を調整することがポイントです。(メイリオは中央に位置させると少し上寄りに表示されるため)

塗りと白文字をうまく活用することで、聴衆の目を引くスライドを作ることができるでしょう。

効果的に色を使う

パワーポイントで円グラフを描く際には、色の配色で相手に与えるイメージを変えることが可能です。

パワーポイントにある色設定を開くと、色相関と呼ばれるものがあります。

この色相関に沿って類似の色を並べて、円グラフを描くと聴衆側は自然と頭の中に円グラフが入ってきます。

反対に対角にある色を並べていくと緊張感を与える円グラフを作成することが可能です。

予想と全く違う結果が出た場合や、非常に悪いデータが出た場合など相手に強いイメージを与えたい時には対角にある色を並べていくと良いでしょう。

また、棒グラフや折れ線グラフなども同様に色選びが相手に与える印象を大きく変えます。

データの良し悪しが色で変わるわけではありませんが、2つのグラフを比較する際には、進出色や後退色を使うと効果的なグラフになります。

進出色は暖色や高彩度の色(鮮やかな赤など)、後退色は寒色や低彩度の色(くすんだ青など)です。

この2色を使いこなすことで視覚的に理解しやすいグラフを作成することが可能です。

逆にやってはいけないことは?

相手により伝えたい、凝ったパワーポイントを作りたいという気持ちから頑張りすぎて反対にわかりづらい資料になってしまうことがあります。

ここからは、パワーポイントの作成の際にやってはいけないことを解説していきます。

文字の装飾

パワーポイントでは文字に影をつけたり、ワードアートのスタイルで文字を装飾することができます。

一見目を引くようなデザインで良いのでは無いのかと思いますが、あまり見た目は良くありません。

文字を強調したい場合は、前述している通りに塗り、白文字を活用したり、色を変える、サイズを変える、アンダーラインを引くなどの効果を使うようにしましょう。

アニメーションを使いすぎる

アニメーションの使いすぎも、聴衆を惹きつけるには逆効果です。

全ての段落ごとにアニメーションを付けたり、左右上下に何かと移動させたりしていると聴衆側は集中力が切れ、学会発表の内容が入ってきません。

まとめ

パワーポイントの作成は工夫次第で聴衆の目を惹きつけることが可能です。

作成時には、今回紹介したことを取り入れてみてはいかがでしょう。

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