英語での論文作成の方法とは?

2023.11.29

2025.01.17

国際ジャーナルなどに論文を掲載する場合、英語で論文を作成しなくてはならないことがほとんどです。この記事では、そんな英語での論文作成の方法について解説していきます。

英語で論文を作る際に注意すること

英語論文を作る際に注意することはいくつかあります。英語論文ならではの注意点もあるので理解しておくと伝わりやすい論文が作成できるでしょう。ここでは、そんな英語論文を作る際に知っておくべき注意点を紹介していきます。

日本語の論文を英語訳しない

英語で論文を作成するにあたって、まず日本語で論文を作成してから英語に直すという手法を取る方もいらっしゃるでしょう。

その場合は、注意が必要です。

なぜなら、英語と日本語では文章の構成が異なるためそのまま翻訳してしまうと少しおかしな文章になってしまうからです。

そのため、英語的な発想で文章を組み立てていく必要があります。

日本語から英語に直す場合、表現が複雑になりかえってわかりにくい表現になってしまいます。

英語から書く事で比較的わかりやすい表現を使うことができるため、読んだり聞いたりする側も理解しやすいです。また、比較的わかりやすい表現を使えるのであれば自分で校正する時にかなり楽です。

一人称を使わない

英語論文では一人称を使用することは不適切だとされています。つまり、『I think〜』などで始まる文章はNGとされており三人称や受動態を使うのが一般的とされているので作成時には注意が必要です。

文章は簡潔に

英語論文では、詳しい説明が事細かく書かれた長い文章よりも短くて簡潔な文章が良いとされています。

具体的には、1文あたり20単語程度がわかりやすくて理想的な文章の長さであるとされています。

また、長い文章だと文法ミスのリスクが高まりますが短い文章であれば簡潔にすっきりとした文章が作れるため文法ミスのリスクを抑えることが可能です。

同じ単語はなるべく使わない

日本語の論文でも基本的には、同じ単語や言い回しを何度も使わない方が良いとされています。

理由としては、同じ単語や言い回しを繰り返し使うと文章が単調になりがちになるためです。

ただ、キーワードとなる言葉や重要な部分は積極的に使い読み手や聞き手の印象に残るよう工夫すると良いでしょう。

スペルミス

日本語の論文でも誤字脱字はもちろん御法度ですが、普段英語を使わない方で英語論文を作成しなくてはいけない場合、よりスペルミスには気を使う必要があります。

信頼できる校正ツールや大学の研究室内に英語に明るい人がいるのであれば、確認をしてもらうと良いでしょう。

日本語と英語の違い

日本語と英語は違うからと言われても具体的にどこが違うのでしょう。ここからは、英語論文を作る前に知っておきたい日本語と英語の違いについて解説していきます。

語順

日本語は『〇〇だから××です。』といった最初に理由が来て最後に結論が来る表現がよく使われますが、英語では『××です。なぜなら〇〇だから』といった結論から述べて、最後に理由がくるような表現がよく使われます。

英語は基本的に最も大切なことを先に述べてから、付属して説明がくるため日本語の語順でそのままそっくり翻訳すると少し変な構成になることもあるでしょう。

主語の有無

日本語は主語がなくても文章が成り立ちますが、英語は主語の省略ができません。

誰が何をどうしたなど主語を常に明確にしないと伝わらないのが英語の特徴となります。

英語論文の作成方法

英語論文は一般的に下記のような構成で出来ています。

  1. タイトル(Title)
  2. 要約(Abstract)
  3. 序論(Introduction)
  4. 材料とメソッド(Material and Method)
  5. 結果(Results)
  6. 考察(Discussion)
  7. 結論(Conclusions)
  8. 謝辞(Acknowledged)
  9. 参考文献(Reference)
  10. 付録(Appendices)

タイトルは簡潔に10単語から12単語くらいがベストです。

要約は200単語から300単語程度が一般的です。

また、序論は現在理解されていることや問題点などを伝えるものなので現在進行形で伝えるのが良いでしょう。

残りの部分は、一般的な論文と同じですが先に述べました英語論文を作成する際の注意点を踏襲しながら作成すると良いです。

英語論文を作成するのに便利なツール

慣れていない場合、英語論文を自力で作成するのはかなり手間がかかります。ここからは、英語論文を作成するのに便利なツールをご紹介します。

電子辞書

今時電子辞書かと思われるでしょうが、意外と英文を作成するときには便利なツールです。

電子辞書は、辞書機能のみ備わっているためレスポンスが早く、わからない単語をいちいち打ち込んで検索するよりも早く情報を知ることができます。

スマートフォンでも良いですが、通知などが来ることもあり集中力が削がれる恐れもあるためあまりおすすめではありません。

英文校正アプリ

現在では、かなり精度も高い英文の校正アプリが複数あります。

論文が完成した後、確認したい場合にあまり英語に明るく無い場合は英文校正のアプリを使うと良いでしょう。

剽窃・盗用チェッカー

論文執筆の際には、誰かの文章をそっくりそのまま載せるのは御法度ですが意図しない形で他の論文の文章を載せてしまっている場合もあります。

そのチェックの際、剽窃・盗用チェッカーは非常に便利なツールとなります。

無料のサイトもありますが、有料であっても信頼のおけるサイトを使うとより信頼度の高いチェックを行ってくれます。

まとめ

英語論文は日本語の論文とは違い、気をつけることも多々あります。

注意点をしっかりと把握しツールに頼っていくことでミスのない論文を作成することができるでしょう。

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