英語で学会発表!言い回しや決まり文句をご紹介

2023.01.23

2024.07.31

学会は日本だけにとどまらず、世界で行われることがあります。その際には、英語での学会発表をする必要があるでしょう。この記事では、英語での言い回しや決まり文句をご紹介していきます。

英語学会の流れ

英語で学会発表をする場合基本的な流れは下記の通りです。

  1. 自己紹介
  2. 本研究・発表概要の説明
  3. 研究分野のバックグラウンドの説明
  4. 本研究の目的
  5. どのような研究方法を用いたのかを説明
  6. 結果と考察
  7. 結論
  8. 質疑応答

自己紹介と質疑応答に関しては、司会進行の仕切りで学会発表が進行していきます。

学会発表を英語で乗り切るには

世界の共通言語として英語が普及している世の中では、世界的な学会の発表でも英語を使用することがスタンダードになっています。そのため、全く英語が使えない、得意ではないという研究者や研究室の学生は慣れない英語の発表に苦手意識を持つこともあるでしょう。

しかし、事前にしっかりと準備して置けば学会参加者に伝わりやすい発表が可能です。学会で一番大切なことは、いかに情報を分かりやすく正確に伝えるかという所にあります。そのためには、緊張せずに原稿内容を速すぎず遅すぎず聞きやすい速度で音読することが必要です。

一般的にはプレゼンテーションの場合、原稿を見ながら話すことは少なく内容をある程度覚えたうえで相手の心に訴えかけるような雰囲気で話すことが基本となります。しかし、学会発表はあらかじめ作成してある原稿を限られた時間で読み上げていく方法が一般的です。一番伝えたい部分を強調するのもすべて言葉で行わなければならず、どのようにトーンを上げ下げするのか、どこで間を取るのかといったことが重要です。

プレゼンテーションとは違い、その場で考えた言葉を発する必要はないため英語での学会発表を乗り切るには原稿の作りこみと読み込み練習など事前の準備を怠ることがなければ大丈夫でしょう。

英語で発表するために使える言い回し

ここでは、英語での学会発表で使える原稿作成の際や自己紹介の言い回しをご紹介していきます。

自己紹介・概要の説明

自己紹介や発表の概要説明では、特に発表出だしのフレーズをご紹介していきます。

【自己紹介・概要の説明・研究の目的】

日本語英語
私の名前は〇〇です。My name is 〇〇.
出身は日本です。I’m originally from Japan.
私は○○大学で研究を行っています。I’m conducting research at a 〇〇university.
本日話したいトピックは3つです。There are three topics I would like to cover today.
私の話は3つのパートに分かれています。○○と○○と○○です。I’ve divided my talk into three parts:the 〇〇, the○○,the 〇〇.
プレゼンの概要をお話します。Let me show you the outline of my presentation.
本日、私は○○について話します。Today,I’d like to talk to you about 〇〇.

結果や比較の説明

ここでも、出だしのフレーズをご紹介していきます。

日本語英語
これまでの調査結果によると、According to previous surveys,
グループAとグループBを比較すると、Compared with Group A and Group B,
このグラフを見てください。Please look at this chart.
最初のパートをまとめると、To sum up the first part,
これらの図/数字が示すのは○○ということです。What these graphs/numbers describe is that 〇〇.
このパートで伝えたいのは○○です。All I want to tell you in this part is that,○○.

発表の締め言葉

ここでは、発表の締めで使用することができる決まり文句をご紹介していきます。

日本語英語
本日の重要なポイントをまとめます。I would like to summarize the key points of today’s talk.
これまで話してきた内容をまとめていきます。Let me summarize the point of our presentation.
これにて発表を終了します。I would like to close our presentation.
本日はご参加いただき誠にありがとうございました。Thank you so much for taking the time to join today.

声の大きさもポイント

これまでご紹介してきた言い回しや乗り切り方などの以前に注意したいのが声の大きさです。発表内容が素晴らしく、文面も問題なく完璧であってももにょもにょと声が小さければ学会参加者には伝わりません。先に学会発表では、原稿を読み上げるスタイルが基本と紹介しましたが都合上どうしても下を向いていて小さな声でこもりがちな声になってしまうので、自信のある大きくてはっきりした声を出すことを心がけましょう。

英語を使った学会発表の練習方法は?

ここまでは、英語の学会発表について乗り切るための情報をお伝えしてきました。ここまでくれば後は練習あるのみです。

学会発表で使う原稿に関してある程度読み込みが終わったら実際に第三者に聞いてもらうのが一番練習になります。英会話のオンラインレッスンを利用してもいいですし、ネイティブの方や英語が得意な人に読んでもらって録音しシャドーイングをする練習もおすすめです。

また、緊張すると人は早口になりやすくなってしまうので持ち時間いっぱいで話せるようにストップウォッチを確認しながら時間を管理しながら練習することも大切です。場慣れするためにVRゴーグルを使った「多くの人前でスピーチする」というシチュエーションを体感しておくのもよいでしょう。