学会のSNS運用はどのようにしていけばよい?

2025.01.20

2025.02.04

昨今では各学会もSNSを活用し、会員を募ったりしています。

この記事では、そんな学会のSNS運用について解説していきます。

学会におけるSNS運用の目的

学会がSNSを運用する目的は、何でしょう。

ここからは、そんな学会のSNS運用の目的について解説していきます。

学会の認知度向上

学会の存在や活動内容を広く知ってもらうことは、研究者や関係者以外にも重要です。

特に若手研究者や異分野の専門家、一般の関心層にもリーチすることで、新たな交流や協力の機会を生み出せます。

学術イベントの集客

年次大会やシンポジウム、ワークショップの告知を行い、参加者を増やすことがSNSの大きな役割です。

特に、参加を迷っている研究者に対し、プログラムの見どころや過去の参加者の声を紹介することで関心を高められます。

会員の継続・新規獲得

学会員の活動を可視化し、交流の場を提供することで、既存会員の継続率を高めることが可能です。

また、学会の魅力を発信することで、新規の入会希望者を増やすことも期待できます。

研究成果・学術情報の発信

学会が扱う分野の最新研究や成果を発信することで、専門分野の発展に貢献できます。

研究者だけでなく、政策決定者や一般の人々にも届くよう工夫することで、社会的な影響力を高めることが可能です。

学術交流の促進

SNSを通じて研究者同士の交流を促し、共同研究のきっかけを作ることも目的の一つです。

特に、リアルタイムの議論がしやすいX(旧Twitter)や、専門的なディスカッションができるLinkedInなどは有効です。

学会のSNS運用ルールの作り方

学会の公式SNSを効果的に運用するためには、投稿内容の統一性や正確性を確保し、適切な管理体制を整えることが重要です。

ここからは、そんな学会のSNS運用ルールについて解説していきます。

投稿の事前チェック体制を決める

学会の規模や運用方針に応じて、投稿の事前確認が必要かどうかを決めます。

チェックが必要な場合は、誰がどのタイミングで確認するのかを明確にし、スムーズに承認が進む仕組みを整えることが必要です。

例えば、重要なお知らせは広報担当者が確認し、一般的なイベント告知は担当者の判断で投稿できるといったルールを設定すると、運用が効率的になります。

アカウント管理と担当者の役割を明確にする

学会のSNSアカウントを複数の担当者が運用する場合、それぞれの役割を明確にします。

投稿が重複しないように、担当者ごとに投稿内容を分担し、管理カレンダーなどを活用してスケジュールを共有することが重要です。

また、メイン担当者とサブ担当者を決め、不在時でも適切に運用できる体制を整えます。

Webサイトやブログとの連携を管理する

学会のWebサイトやブログとSNSが自動連携しているかを確認し、不要な重複投稿を防ぎます。

自動連携がない場合でも、どの情報をSNSで共有するかを決めておくことで、重要な情報が適切に拡散されるようになるでしょう。

例えば、記事を更新した際にSNSでも告知する場合は、「更新者がSNS担当者に事前に連絡する」といったルールを設けるとスムーズに運用することが可能です。

発信に適した曜日や時間帯を把握する

学会のSNSを閲覧するターゲット層によって、投稿の適切な曜日や時間帯は異なります。

過去の投稿データを分析し、フォロワーの反応が高い時間帯を把握することで、より効果的な情報発信が可能になります。

例えば、研究者向けの情報は平日の午前中、一般向けのイベント情報は週末の午後など、ターゲットに応じた投稿タイミングを設定するとよいでしょう。

コメントやダイレクトメッセージへの対応ルールを決める

SNSにはフォロワーからのコメントやダイレクトメッセージが寄せられることがあります。

これらに対する対応方針を明確にすることで、統一感のある対応が可能です。

誰が返信を担当するのか、返信前に確認が必要なケースはどのようなものかを決めておきます。

また、誹謗中傷や不適切なコメントに対しては、削除や非表示にする基準を設け、適切に対応できるようにしておくことが重要です。

SNSごとの特徴と活用ポイント

学会がSNSを活用する際は、それぞれの特性を理解し、適切な発信方法を選ぶことが重要です。

ここらは、主なSNSの特徴と活用ポイントについて解説していきます。

Facebook:イベント告知や活動報告に適したプラットフォーム

Facebookはテキスト・画像・動画を組み合わせた投稿が可能で、情報量の多い発信に適しています。

特にイベントページを活用すれば、学会やセミナーの告知・参加者募集をスムーズに行うことが可能です。

投稿の保存性も高く、活動報告や研究成果の共有にも向いています。

Twitter(X):リアルタイムの情報発信と拡散性が強み

短い文章で手軽に発信でき、リツイートによる拡散力が高いのが特徴です。

学会の開催速報や研究情報をリアルタイムで伝えられ、ハッシュタグを活用することで関心のあるユーザーとつながれます。

ただし、匿名性が高いため、炎上リスクには注意が必要です。

Instagram:視覚的に学会の魅力を伝える

写真や動画がメインのプラットフォームで、ポスターや講演風景などを効果的に発信できます。

ストーリーズを活用すれば、イベントの様子をリアルタイムで共有可能です。

海外ユーザーも多いため、英語での発信を組み合わせると国際的な交流も広がります。

まとめ

学会のSNS運用を円滑に進めるためには、投稿のチェック体制、担当者の役割分担、Webサイトやブログとの連携、発信タイミングの管理、コメント対応のルールを整えることが必要です。

また、SNSの特徴ごとに目的に合わせて運用していくと良いでしょう。