学会と研究会の違いは?

2023.12.25

2025.01.17

自らの研究成果を発表する場である学会に似た集まりで、研究会というものがあります。この記事では、そんな学会と研究会の違いについて解説していきます。

研究会とは

研究会とは、限定的なテーマや研究領域に焦点を当てた学術研究を進める集まりです。

学会よりも比較的小規模で行われており、ひとりひとりが発言したり表現する機会も多くなります。

また、研究会の主な活動としては特定のテーマや学術的なプロジェクトにおける研究進捗報告、意見交換やまだ先行きが不確定な分野の検討、独自の研究活動です。

活動の頻度としても比較的頻繁な集まりがあり、参加者同士も柔軟に交流して研究成果やアイディアを交換し合います。

その他、似たような集まりでシンポジウムというものもありますがこちらも小規模な集団による発表やディスカッション、意見交換が行われます。

ちなみに日本の研究会という仕組みは世界的に見ても珍しく、諸外国では国際学会とワークショップと呼ばれるものがあるだけだそうです。

研究会の意義

企業などから見た研究会の意義としては、発表の場、研究成果の公表、その分野の専門家による評価です。

また、質疑応答や意見交換、技術や学術研究の動向、業界や分野内の情報収集という意義もあります。

さらには、研究会の活動によって新たな発見や、技術の創造が行われる学術的な価値や意義も考えられるでしょう。

学会とは

学会は、研究成果の発表をする場であり他の学術研究者との議論や意見交換を行う場です。

研究会よりも規模が大きく、広範な学問分野を網羅し、より多くの会員が参加します。

また、役員がいたり専門委員会が存在している場合もあります。

開催頻度は、定期的な開催であり大体毎年決まった時期に開催されることが多いです。

ちなみに同じような呼び方で学術集会や学術大会というものもありますが、基本的には学会と同じ意味で使われることがほとんどです。

また、一般の人も参加できるような学会で使われることもあります。

学会の意義

学会の意義は主に下記の3つが考えられます。

・学会は学術研究者同士のつながりや社会的相互作用を促進し、共同で学術研究を進める場を提供する。

・研究知見の普及促進や実務への応用を通じて、学会は社会に貢献する。

・ピアレビューを通じて質の高い論文の査読と成果公開を行い、学術研究者の採用・雇用に影響を与える。

しかし、近年学会員の減少が懸念され、存在意義に疑問符がつく中で、学会のエコシステムやピアレビューのあり方に課題が生じている可能性が示唆されています。

研究会と学会の違いまとめ

以上、研究会と学会の違いを述べてきましたがこの2つの大まかな違いをまとめると下記の通りになります。

・研究会は、特定の研究テーマやプロジェクトにスポットライトを当てて深く掘り下げた学術研究を小規模集団で行なっていく。

・学会は、広範な学問分野を対象とした研究会よりも大規模な学術組織であり自らの研究テーマとは違う学術研究者や専門家も参加する。

イメージとしては、学会は大規模で広範な学問分野を扱い、研究会は小規模でピンポイントなテーマを扱うと考えれば良いでしょう。

国際学会とワークショップとは?(番外編)

先ほど紹介した通り日本では当たり前となっている研究会ですが、世界的に見ると珍しい取り組みです。

諸外国では、国際学会とワークショップが行われていますがこの2つはどのような組織なのでしょう。

ここからは、国際学会とワークショップについて解説していきます。

国際学会とは

国際学会とは、国内のみならず様々な国の専門家や学術研究者が集まる学会のことです。近年の学術研究もグローバル化が進んでおり日本国内のみの共同研究だけではなく、海外の研究者との共同研究も盛んに行われるようになっています。

英語での学会発表や、国際的に有名な学術研究者との交流もあるため学術研究者としてのレベルアップや研究内容の発展を図ることが可能です。

ワークショップとは

学会におけるワークショップは、通常、特定のテーマやスキルに焦点を当て、参加者が実際に手を動かして活動する場を指します。

これは、講義や発表だけでなく、参加者が積極的に参加し、実践的なスキルや知識を身につけることを目的とした形式です。

ワークショップでは、実際の作業や演習を通じて学び、参加者同士がアイディアや経験を共有します。

これはより対話的で参加型の形式であり、学会の中で深い理解や実践的なスキルの向上を促進します。

ワークショップは、新しい手法や技術の紹介、スキル向上、協力やネットワーキングの機会を提供するために行われることがあります。

まとめ

研究会、学会は学術研究の発展には欠かせない組織です。

積極的な参加は自己の学術研究に必ずプラスとなるでしょう。

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