第9回:AI駆動開発プラットフォームの可能性~学会業務の自動化を加速する新しい選択肢~

2025.12.01

2025.12.01

はじめに 「ツール連携型」から「統合プラットフォーム型」へ

「日々の学会業務を、もっと効率良くできないだろうか?」
事務局関係者の方々は、このような課題を日々感じていませんか?
「会員管理のExcelシートを手作業で更新する時間がもったいない…」 「論文査読の進捗管理、もっとスムーズにできないだろうか?」 「複数のツールを使い分けているけど、データの転記ミスが心配…」

もし、これらの業務を日本語で「こうしたい」と伝えるだけで、システムが自動で動き出す世界があるとしたら——それが、今回ご紹介する「AI駆動開発プラットフォーム」です。
第8回では、無料ツールを組み合わせた統合ワークフローの基本設計を検討しました。一方で、複数のツールを連携させる仕組みは、設定の複雑さや保守管理の負担といった課題も抱えています。
近年急速に発展している「AI駆動開発プラットフォーム」は、新たなるソリューションの可能性を秘めています。Base44やReplitをはじめとするこれらのプラットフォームは、非エンジニアでも自然言語での指示によって、学会業務全体を統合する自律型AIエージェントを迅速に構築できる環境を提供します。

本記事は、この急速に進展する分野の現状を整理し、日本の中小規模学会における実践的な導入可能性を検討します。従来の「ツール連携型」から「統合プラットフォーム型」への移行がもたらす、学会マネジメントにおける新たな可能性を提示します。

1. AI駆動開発プラットフォームとは何か

AI駆動開発プラットフォームは、自然言語の指示(プロンプト)に基づきAIが自動でコードを生成する、開発プロセスの革新をもたらす環境です。

1.1. 従来型開発とAI駆動開発の違い

従来のシステム開発では、プログラミング言語を習得し、コードを一行ずつ記述する必要がありました。これに対し、AI駆動開発プラットフォームは、プロンプトを通じてシステムを構築できる革新的な環境です。

従来型開発の課題:
・プログラミングスキルの習得に相当な学習期間が必要
・エラー修正やデバッグに専門知識が不可欠
・外部委託の場合、高額な開発費用と長期の開発期間


AI駆動開発の特徴
・「学会用のメーリングリストのグループを作って」といった自然言語で指示が可能
・画面デザインやサンプルなども例示してくれてイメージが直感的に持てる
・AIが自動的にコードを生成し、即座に動作確認ができる
・修正も対話形式で進められ、試行錯誤が容易

画面はReplitモバイルアプリ。ReplitのモバイルアプリはiPhone(iOS)とAndroidの両方で提供されています。

※ReplitモバイルアプリでのAI駆動開発の操作画面(iPhoneでメーリングリストグループ作成)
※画面キャプチャは編集部で作成

AI駆動開発(AIDD:AI-Driven Development)とは、ソフトウェア開発の全工程(ライフサイクル)でAIを戦略的に活用し、開発の効率と品質を向上させる新しい開発手法です。単なる「コード自動生成ツールを使う」ことではなく、AIをパートナーとして、開発のあり方そのものを変えるパラダイムシフトを目指しています。この技術革新により、学会事務局のスタッフが自ら業務システムを構築・改善できる可能性が広がってきました。

【参考】

AI駆動開発の全体像:次世代ソフトウェア開発の思考法とテクニック|Hexabase
AI駆動開発協会(AIDD)- AIでエンジニアの生産性を2倍にする|AI駆動開発協会
AI駆動開発コンソーシアム|AI-Driven Development
「AI駆動開発コンソーシアム」共同設立のお知らせ|KDDIアジャイル開発センター

1.2. 学会業務における適用可能性

AI駆動開発プラットフォームを導入することで、従来の「ツール連携型」で課題となっていた複雑な接続設定から解放され、学会固有のカスタマイズが容易になります。
AI駆動開発プラットフォームは、学会特有の業務要件に柔軟に対応できます。

統合的な業務フローの実現:
複数ツールの連携(Google Forms → Zapier → Sheets → Notion → Slack)を、単一のプラットフォーム上で統合的に構築へと進化させます。その結果、ツール間の接続設定の複雑さから解放され、保守管理の負担が軽減されます。

学会固有のカスタマイズ:
・各学会独自の会員区分や会費体系
・分野特有の用語や分類体系
・委員会構成や承認フロー

これらの固有要件を、対話形式での指示によって柔軟に実装へと変わります。パッケージソフトでは対応困難だった「かゆいところに手が届く」システムが、比較的低コストで実現可能になります。

1.3. 自律型AIエージェントへの発展可能性

構築されたシステムが、単なる自動化を超えて状況を判断して自ら動いてくれるAIアシスタント(専門用語では「自律型AIエージェント」)へ発展し、学会事務局の運営パートナーとなる可能性があります。
AI駆動開発プラットフォームで構築されたシステムは、単なる自動化ツールを超えて、状況判断を伴う自律的な業務処理へと発展する可能性があります。

エージェンティックAIの実装例:(初歩的・組織運用レベルの実装例)
・会員からの問合せ内容を理解し、適切な資料を検索して回答
・イベント申込状況を分析し、リマインダー送信のタイミングを判断
・過去のデータパターンから、業務上の潜在的な問題を検知

このような「状況に応じて自ら判断し行動するAI」が、学会事務局の運営パートナーとして機能する時代が、すぐそこまで来ています。

【参考】

AIエージェントとは?仕組みや生成AIとの違い、ユースケースを紹介|NTTドコモ

2. 主要プラットフォームの比較と選定基準

学会運営に適したプラットフォームは、どのように選べばよいのでしょうか?
AIによる「ゼロからの創造」型(Base44など)と、業務統制による「全体最適」型(Questetraなど)の二つに大別されます。
学会運営に適したAI駆動開発プラットフォームを、次の6つの必須要件に基づいて評価します。

【比較の必須要件】

  1. AIエージェント/AIDD適性(AIによるコード生成・自律性の可能性)
  2. 非エンジニア開発可能性(専門知識不要度)
  3. 日本語対応・UI(国内での導入のしやすさ)
  4. セキュリティ評価(データ保護の信頼性)
  5. 年間コスト(予算適合性)
  6. 既存システム連携(柔軟性)

2.1. 比較対象プラットフォーム:AIDDを推進する二つのアプローチ

AI駆動開発を推進するプラットフォームは、以下の二つのアプローチに大別されます。

【アプローチA】AIによる「ゼロからの創造」型
AIが自然言語の指示に基づき、アプリケーションのコードを自動生成し、迅速にプロトタイプを構築する能力が強みです。

Base44
特徴としては、自然言語でフルスタックアプリ(フロントエンド+バックエンド+データベースを統合したアプリ)を自動生成できます。バックエンド・DB・認証も統合できます。
大きな発展の可能性としては、2025年6月にイスラエルの企業に買収され独立ブランドとして成長中している点です。創業から半年で25万人ユーザーを獲得し、Wixに約116億円で買収されるなど、市場からの評価が非常に高い事例となっています。

【参考】

設立から半年の個人主導AIスタートアップBase44が116億円もの高値で買収 AIによるノーコードアプリ構築ツールが好評価|PlusWeb3

Replit
クラウドIDE + AIエージェント機能を持っています。世界最大級のコミュニティを持ちます。モバイルアプリもあります。
コスト的にも無料プランあり、Coreプランは月額$25(年払い$15/月)と安価です。
セキュリティについても、SOC(System and Organization Controls)はAICPA(米国公認会計士協会)が定めた国際的な監査基準のSOC 2 Type IIに準拠しています。

【アプローチB】業務統制による「全体最適」型
複雑な業務プロセス(ワークフロー)の設計と統制に特化し、非エンジニアが業務の「流れ」をデジタル化することができます。AI連携はAPI経由で組み込みます。

Questetra BPM Suite
国産のワークフロー特化型プラットフォームです。多段階の承認フローに最適です。
プログラミング経験のない、非エンジニア開発可能性を持っています。日本語対応・UIは最優秀であり、多くの国内企業(ホンダ、スバル、三井住友銀行グループ[SMBCファイナンスサービス]等々)の導入実績もあります。

【参考】

はじめての Questetra アプリ設計|Questetra Support

その他の候補プラットフォーム:

  • BubbleノーコードWebアプリ開発。会員ポータルサイト構築に適しています。
  • kintone(サイボウズ): 国産の業務アプリ構築プラットフォーム。複雑な承認フローに対応可能です。
  • AppSheet(Google): Google Workspaceとの親和性が高く、導入障壁が低いのが特徴です。
  • Glideスプレッドシートをベースにモバイルアプリを生成。既存のGoogle Sheetsデータを活用したい場合に適しています。
【参考】

Replit: the collaborative browser based IDE|Replit
Build with Base – Base|Base
Bubble | Build Powerful Full-Stack Apps Without Code|Bubble
Glide No Code App Builder|Glide
業務改善プラットフォーム kintone(キントーン)|サイボウズ
Questetra BPM Suite – クラウド型ワークフローシステム|Questetra
AppSheet | Google Cloud|Google Cloud

2.2. 【初心者向け】まずはこの3つから選ぶ!プラットフォーム早見表

初めて導入を検討される学会には、次の3つが有力候補です。

プラット フォーム最適な 学会規模年間コスト最大の特徴おすすめポイント
Replit中〜 大規模約36,000円〜開発自由度が最も高いAIとの対話で柔軟にカスタマイズ
Questetra小〜 中規模144,000円日本語サポート最優秀承認フロー管理に最適
AppSheet小規模180,000円Google連携が簡単既存のSheetsデータをそのまま活用

「結局、どれを選べばいいの?」と迷われた方へ

  • 予算重視なら → Replit(年払い36,000円)
  • 日本語サポート重視なら → Questetra(国産)
  • Google Workspace利用中なら → AppSheet

2.3. 規模別・目的別の最適な選択肢

学会の規模と主要な業務課題に応じた、最適なプラットフォームは次の通りです。

小規模学会(会員数目安:500名未満)

  • 推奨プラットフォーム: Glide、AppSheet、Questetra
  • 適用例: 会員管理、イベント申込受付、簡易的な問合せ対応

中規模学会(会員数目安:5002,000名)

  • 推奨プラットフォーム: Base44、Bubble、kintone、Questetra
  • 適用例: 統合的な会員管理、ニュースレター配信、論文査読受付ワークフロー

大規模学会(会員数目安:2,000名以上)

  • 推奨プラットフォーム: Replit、kintone(エンタープライズ)、Microsoft Copilot Studio
  • 適用例: 大会参加者管理、論文投稿・査読システム、学会の財務管理統合

2.4. セキュリティとコンプライアンス要件

学会が取り扱う機密性の高い個人情報や学術データを保護するため、国際的なセキュリティ認証を取得したプラットフォームを選ぶことが必須です。

【必須セキュリティ要件】

  • データ暗号化(通信時・保存時)
  • アクセス権限の細かな設定
  • 定期的なバックアップ体制
  • 国際的なセキュリティ認証(ISO 27001、SOC 2など)

これらの要件を満たすためには、各プラットフォームのセキュリティポリシーを詳細に確認することが重要です。

【参考】

「個人情報保護法」を分かりやすく解説。個人情報の取扱いルールとは?|政府広報オンライン
ISO/IEC 27001(情報セキュリティマネジメントシステム)とは|日本品質保証機構

2.5. 総合評価マトリクス(全8プラットフォーム詳細比較)

より詳しく比較したい方のために、主要8プラットフォームの詳細評価を以下にまとめました。年間コストの安い順に並べています。

総合評価マトリクス年間コスト安い順 
プラットフォーム名AIエージェント非エンジニア開発可能性日本語対応・UIセキュリティ評価年間コスト 10ユーザー想定公式サイト
Replit AIによるコード生成 コード知識必要、AI支援 UI英語、コード内可優秀 SOC 2 Type II準拠年払: 約36,000円 月払: 約45,000円https://replit.com/
Base44 自然言語フルスタック生成優秀 グローバル、コード内可要確認 脆弱性懸念あり*190,000~180,000円 https://base44.com/
Questetra BPM Suite低~中 BPMに特化最優秀最優秀 純国産優秀 国内実績144,000円https://questetra.com/
AppSheet Googleデータ連携に強い最優秀優秀 Google製品連携優秀 Google Cloud基準180,000円https://about.appsheet.com/
Bubble API連携でエージェント実現 学習コスト高 グローバル、日本語可要確認*2214,200円 https://bubble.io/
Microsoft Copilot Studio AI機能の統合優秀優秀 多言語対応最優秀 Microsoft Cloud基準 359,820円 https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot/microsoft-copilot-studio
Glide データ共有・閲覧がメイン最優秀 モバイルアプリに特化要確認448,200円https://www.glideapps.com/
kintone データ統合基盤として優秀最優秀最優秀 純国産、サポート充実最優秀 国内実績・体制2,376,000円https://kintone.cybozu.co.jp/

評価基準:最優秀 > 優秀 > 中 > 低 > 要確認
為替レート: 1USD= 150JPYで試算(2025年10月想定)
AIDD(AI-Driven Development)           BPM(Business Process Management)

【参考】

*1バイブコーディング プラットフォーム Base44に認証回避の重大な脆弱性|セキュリティ対策ラボ
*2glideのアプリをパブリック公開するときに注意していたいこと【サインイン設定】|独学NoCode

本記事は2025年10月時点の情報に基づいています。各プラットフォームの最新情報や料金については、必ず公式サイトでご確認ください。

3. 段階的導入の実践ロードマップ

既存の無料ツール環境からの移行は、リスクを最小限に抑えるため、既存システムを維持しつつ新プラットフォームを試行する段階的アプローチが現実的です。

3.1. 段階的移行のアプローチ

AI駆動開発プラットフォームへの移行は、リスクを回避するため、以下の3つのフェーズで段階的に行うことを推奨します。

フェーズ1:並行運用期

  • 期間目安: 3~6ヶ月
  • 実施内容:既存システムを維持しつつ新プラットフォームで小規模イベントを試行。
  • フェーズ2:部分移行期
  • 期間目安:6~12ヶ月
  • 実施内容:成功した業務領域から新システムに完全移行。会員情報データベースを一括インポート。

フェーズ3:完全統合期

  • 期間目安: 12ヶ月以降
  • 実施内容:すべての業務を新プラットフォーム上で統合。旧システムを完全に廃止。

3.2. 非エンジニアスタッフへの学習支援体制

AI駆動開発は非エンジニア向けですが、円滑な運用には3ヶ月間の学習プログラムと専任担当者の配置によるチーム運用の確立が不可欠です。

【推奨学習プログラム(3ヶ月間)】

  • 第1ヶ月(基礎): プラットフォームの公式チュートリアル、簡単な「会員登録フォーム」の作成実習。
  • 第2ヶ月(応用): 実務を想定した小規模システムの構築、AIとの対話による機能追加の練習。
  • 第3ヶ月(運用): 複数スタッフでの協働作業、業務マニュアル作成、トラブルシューティング体制の確立。

【学習支援のポイント】

  • 専任の「システム管理担当者」を1名配置。
  • 月1回の振り返りミーティングで課題を共有。
【参考】

ローコード・ノーコードとは?違いやメリット・デメリット、ツールを選ぶ際の注意点を解説|NTT東日本

3.3. コスト試算と学術資源の最適化:投資対効果

初期投資コスト(年間36万円~84万円)は、業務工数削減を通じて中長期的に「学術資源の最適化」という質的な効果に転換されることが、学会導入の最も重要なメリットです。

【初年度コスト試算例(会員1,000名規模の想定)】 ※あくまで試算なので参考まで

  • プラットフォーム利用料(年間):6万円~24万円
  • 初期構築サポート(外部委託):20万円~50万円
  • スタッフ研修時間(内部コスト):約10万円
  • 合計目安:約36万円~84万円

【期待される質的効果(年間)】

削減された業務工数を、本来の学術活動に振り向けることで、学術資源の最適化という質的な価値が生まれます。

  • 会員管理業務の効率化:研究支援への作業時間の振り向け
  • イベント運営業務の手作業削減:質の高い大会企画への注力
【参考】

DXの費用対効果とは?測定方法と最大化のポイントを徹底解説|インプル

まとめ 最適なタイミングで導入を検討

AI駆動開発プラットフォームは、学会事務局における業務自動化の新しい選択肢として、急速に実用段階に到達しています。学会の規模や業務特性に応じて、Base44、Replit、Questetraなどの多様なプラットフォームから最適な選択が可能です。

重要なポイント:

  • 自然言語でのシステム構築:非エンジニアでも、対話形式で業務システムを構築・改善できる。
  • 段階的移行の実現可能性:リスクを抑えながら、既存の無料ツール環境から移行できる。
  • 資源最適化の視点:業務効率化を通じて、学術資源の有効活用が期待できる。

この分野は現在も急速に進化しており、今後数年間でさらに強力な機能が追加されていくことが予想されます。事務局は、この技術革新の動向を注視しながら最適なタイミングで導入を検討することが肝心です。

【参考】

産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)|経済産業省
中小企業のDX推進に関する調査(2024年)|中小企業基盤整備機構
中小企業のDX推進完全ガイド|進まない理由と成功のポイント、成功事例を解説|セールスフォース・ジャパン

よくある質問(FAQ)

Q1:AI駆動開発プラットフォームとノーコード/ローコードツールの違いは何ですか?

A:AI駆動開発プラットフォームは自然言語での指示によってシステムを構築できる点が特徴です。従来のノーコードツールはあらかじめ用意された部品を組み合わせる方式ですが、AI駆動開発ではAIとの対話を通じて独自の機能を実装できます。例えば、「査読の進捗が遅れている投稿者に自動でリマインダーを送る」といった学会特有の要件も、自然言語で指示するだけで実現可能です。

Q2:プログラミング知識がまったくなくても使えますか?

A:はい、使えます。
Questetra、Glide、AppSheetなどは非エンジニア向けに設計されており、プログラミング知識がなくても利用可能です。ドラッグ&ドロップでワークフローを作成したり、既存のスプレッドシートをアプリに変換したりできます。一方、ReplitやBase44は基本的なIT理解があるとより効果的に活用できますが、AIのサポートにより学習曲線は大幅に緩やかになっています。

Q3:会員数500名程度の学会におすすめのプラットフォームは何ですか?

A:Questetra(Basic プラン)が有力候補です。国産で日本語サポートが充実しており、委員会承認フローや査読プロセス管理など、学会特有のワークフロー管理に最適です。60日間の無料トライアルで十分に機能を検証へと進めます。より低コストを求める場合は、GlideやAppSheetの無料プランから始めることも可能です。

Q4:既存のGoogle Workspace環境をそのまま活用できますか?

A:はい、多くのプラットフォームがGoogle Workspaceと連携可能です。特にAppSheetとGlideはGoogle製品との親和性が高く、既存のGoogle Sheetsデータをそのまま活用してアプリを構築できます。Questetraも、Google Workspace(Gmail、Google Driveなど)とAPI連携することで、シームレスな運用が可能です。

Q5:セキュリティは大丈夫ですか?学会の会員情報や査読データを扱えますか?

A:国際的なセキュリティ認証(ISO 27001、SOC 2など)を取得しているプラットフォームを選ぶことが重要です。Replit(SOC 2 Type II準拠)、kintone(ISO 27001準拠)、Microsoft Copilot Studioなどは高いセキュリティ基準を満たしています。ただし、査読の匿名性確保など学会特有の要件については、各プラットフォームのセキュリティポリシーを詳細に確認し、必要に応じて契約条件にデータ保護条項を明記することが推奨されます。

Q6:導入にどのくらいの期間がかかりますか?

A:段階的導入をお勧めします。フェーズ1(並行運用期)で3~6ヶ月、フェーズ2(部分移行期)で6~12ヶ月、フェーズ3(完全統合期)で12ヶ月以降が目安です。小規模イベントから試行を始め、成功体験を積み重ねながら徐々に拡大していくことで、リスクを最小限に抑えられます。

Q7:実際の効率化の事例はありますか?

A:次のような企業での報告事例があります。
本田技研工業株式会社では、Questetra BPM Suiteを導入して以下の成果を得ました。

利用業務:

  • ソフトウェア利用、研修受付、社用車利用、総務の申請など事務処理全般
  • 社内向けFAQ構築
  • 委託先への業務依頼を伴う申請

導入効果:

  • 業務プロセスの可視化が進んだ
  • 業務の断捨離や合理的なプロセス検討が実現
  • タスクの受け渡しが自動化
  • データの一元管理と効率化の推進

三信電気株式会社の事例として以下が確認できます。

導入効果:

  • 年間350件の受発注業務をペーパーレス化
  • 年間1,500件の申請業務をペーパーレス化
  • 入力ミスや手間を軽減
  • 管理コストの50%を削減
【参考】

本田技研工業株式会社様の導入事例|Questetra BPM Suite
三信電気株式会社様の導入事例|Questetra BPM Suite

学術大会・国際会議開催システム「アワード」のご紹介

学会運営における課題を解決し、効率的かつ効果的な運営を実現するために、学術大会・国際会議開催システム「アワード」は以下のニーズにお応えします。

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  • 2. 学会運営のコスト削減

    学会開催には、印刷物や郵送、事務局人件費など多くのコストが発生します。学術大会・国際会議開催システム「アワード」は、クラウドベースでの運営によりこれらのコストを大幅に削減可能。さらに、事務局代行費用を削減しつつ、高品質なサービスを提供します。

  • 3. 決済機能でスムーズな収益管理

    学会参加費や年会費のオンライン決済に対応。安全性の高い決済システムを導入しているため、事務局での入金確認の手間が省け、効率的な資金管理が可能です。これにより、参加者にも事務局にもストレスフリーな学会運営を実現します。

  • 4. 学会運営サポートで「大変」を「簡単」に

    「学会運営が大変」と感じている学会事務局の方々に向け、運営全般を支援する学会運営サポートをご用意しています。例えば、会場手配、プログラム編成、スポンサー管理など、運営代行サービスもご紹介可能です。

  • 5. 柔軟な管理システムで多様なニーズに対応

    学術大会・国際会議開催システム「アワード」は、学会の規模や形式に応じて柔軟にカスタマイズ可能。オンライン学会、ハイブリッド開催にも対応しており、参加者がどこにいても円滑な学会開催をサポートします。

  • 6. 費用対効果の高い学会開催を実現

    学会開催費用を抑えつつ、質の高い学会運営を目指す方に最適なソリューションです。クラウド型システムの導入で初期費用を抑え、必要に応じて追加オプションを選択することが可能です。

学術大会・国際会議開催システム「アワード」は、学会の運営をトータルでサポートし、効率化・コスト削減を実現する強力なパートナーです。学会運営の課題を抱える事務局や運営会社の皆さま、ぜひ一度ご相談ください!

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