学際的研究とは?メリットも交えて解説!
2023.05.25
2025.01.17

近年、学際的研究というキーワードが注目されるようになっています。この記事では、そんな学際的研究を解説していきます。
学際的研究の概要
学際的研究とは一般的に複数の異なる分野が協働で研究を行うこと、またはある分野の研究を別の分野からも考察していき複数の分野の立場に立って研究していくことです。
従来の研究は、1つの分野だけで行われることが多く医学や工学、心理学、哲学など分野を超えた研究は積極的に行われてきませんでした。
基礎研究段階であれば分野ごとの研究で問題はありませんでしたが、課題にぶつかったときに領域を超えた知識や技術が必要になる場合もあります。
医学の知識だけでは解決できない課題でも、工学と組み合わせることで上手く進展していくこともあるでしょう。
このように複数の分野、領域を超えた研究を行い新しい価値を生み出していくことが学際的研究の強みと言えます。
研究の形としては、複数の専門家を集めて1つの研究課題に取り組む形態とある分野の学問を別の分野の研究に取り入れて新たな発見を得るという形があります。
基本的には、単一的な研究の域を出て課題を解決していくというのが学際的研究と言えるでしょう。
学際的研究が注目されている理由
学際的研究が注目されているのは、学際的研究でなければ解決できない社会の課題が出てきているからです。
現在、問題化している課題は単一の分野のみの研究で解決するには難しく、学問の壁を超えて横断的に知識を集結して解決することが必要になってきます。
また、長く研究されてきた分野が成熟してきたということも学際的研究が注目されている理由の1つです。
例を挙げると、脳科学や神経科学、人工知能や情報科学、言語学、神経心理学などの分野が、成熟してきているのに対して、これらの分野である学際領域の認知科学は、今後成長していくと考えられる先端分野として注目されています。
また、地球温暖化を始めとする環境問題や飢餓などの食料問題も単一的な分野のみでは解決が難しいです。このような大きな問題も学問の壁を超えた横断的な研究、すなわち学際的研究が必要とされています。
学際的研究のメリット
学際的研究のメリットとしては、様々な学問の立場から今までにない価値を生み出すことができるというものがあります。
また、社会の大きな課題を解決する糸口にもつながる可能性がメリットとも言えるでしょう。
研究者としての立場から見ると、研究費を比較的取得しやすいということもあるので研究者としてのキャリアや研究を大きく広げていきたいという人にとってもメリットがあると言えます。
学際的研究を行うには
では、学際的研究を行うにはどうすれば良いでしょう。ここからは学際的研究を行う方法について解説していきます。
人脈を使う
何を行うにも頼れる人脈というのはありがたいものです。研究したいことを明確にし、研究者仲間や同僚、大学の教授などに『この分野に精通した人は知り合いにいませんか』と聞いてみると紹介してもらえるかもしれません。
論文の著者に声をかける
特定の分野に詳しい研究者を探すには、その分野の論文を読んで著者に連絡してみるのも学際的研究を行うきっかけの1つになります。
注意したい点としては、知り合いを通じてのオファーをするわけではないためどんな性格の研究者なのかが分かりづらいという点です。そのためいきなり学際的研究のオファーをするのではなく、アドバイスをもらう程度から始めた方が良いでしょう。
他分野の学会や勉強会などに参加する
他分野の学会や勉強会に参加することにより、さまざまなヒントや気づきを得られる可能性が高まります。
また、他分野の専門家や研究者と繋がるきっかけにもなるため時間がある場合にはおすすめのアクションです。
学際的研究のポイント
ここからは学際的研究のポイントについて解説していきます。
他分野の専門家ということを意識する
学際的研究を行う場合、パートナーは研究している専門分野が異なることがほとんどです。
自分が分野内の常識のように知っていることでも、相手は全く知らない可能性もあります。
そのため研究をしていく中で認識がずれていかないように、相手は他分野の専門家ということを念頭においたコミュニケーションが必要です。
プロジェクト管理が重要
研究プロジェクトの期間が設定されている場合、プロジェクトの管理をしっかりとする必要があります。研究者各々のスケジュールや、タスクの管理をしておかないと不足の事態が起こった時に対応することができません。
学際的研究の場合は、特にプロジェクト管理が重要になります。専門分野によって研究の進め方やスケジュールの設定が変わってくる可能性が高いという事を頭に入れておきましょう。
定期的な報告会を設けるなどルール設定をしておくとスムーズに進められます。
まとめ
学際的研究は、社会的な問題が増えていく中でさらに注目されていきます。研究の発展や研究に行き詰まりを感じる時など学際的研究を視野に入れてみるのも良いでしょう。
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