学会発表をやむを得なくキャンセルする場合どうすればよい?

2024.11.11

2025.01.17

学会発表をやむを得なくキャンセルする場合もあるでしょう。

この記事では、そんな学会発表をやむを得ない理由でキャンセルする場合について解説していきます。

発表をキャンセルする理由の説明は?

発表をキャンセルする理由としては、体調不良や急な予定変更、その他の個人的な事情などが考えられます。

急病や事故など、やむを得ない理由で発表をキャンセルする場合、その理由を簡潔に伝えることが重要です。

あまりに詳細すぎる説明や言い訳をすることは避け、シンプルで正直な理由を伝えるようにしましょう。

主なキャンセルの理由としては、下記の通りです。

  • 体調不良:体調不良の場合、医師の診断書などを求められることは少ないですが、できればその旨を簡潔に伝え、発表をキャンセルすることの理解を求めます。
  • 急用:急な仕事の都合や家族の事情などがある場合は、その状況を簡潔に伝え、事務局に迷惑をかけないように配慮します。

早めの連絡と対応

まず発表をキャンセルする場合は、できるだけ早く学会の事務局に連絡することが重要です。

特に全国規模の学会や大きな会議では、発表者の調整が非常に多いため早期に伝えることで事務局側も対応しやすくなります。

キャンセルの旨を伝える際は、以下の点に注意しましょう。

  • 件名と内容は簡潔に:「学会発表キャンセルのお願い」などの件名で、キャンセルの理由と発表を辞退する旨を簡潔に伝えます。
  • 理由の説明:急病や事故など、やむを得ない事情がある場合は、その理由を簡単に説明します。過度に詳細な説明は避け、相手が理解しやすい形で伝えることが大切です。
  • 感謝の意を伝える:学会側の配慮に対する感謝を述べ、丁寧に対応することが今後の関係に良い影響を与えます。

例えば、メールでの連絡の場合は以下のような内容が適切です。

件名:学会発表キャンセルのお願い

〇〇学会事務局御中

お世話になっております。〇〇(氏名)です。

〇〇学会(学会名)〇〇分科会で発表予定だった〇〇(発表題目)について、急な体調不良により、やむを得ず発表をキャンセルさせていただきたくご連絡差し上げました。

急な変更でご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。ご理解いただけますようお願い申し上げます。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

〇〇(氏名)

代役の手配が必要

大規模な学会や大会では、発表者が欠席すると進行に支障をきたすこともあります。

そのため、可能であれば代わりに発表をしてくれる方を見つけて連絡するのも一つの方法です。

学会によっては、発表順番を調整するために発表者の交代を許可している場合もあります。

発表者同士で調整が必要な場合は、早めに代役を探し事務局にもその旨を伝えましょう。

また、発表者同士で司会やタイムキーパーを担当することがある場合、欠席が決まった段階でその役割も誰かに代わってもらう必要があります。

事前に代役を見つけ、事務局に伝えることが重要です。

ただし、代役が認められない場合もあるため学会の規約等を確認することも必要でしょう。

研究室内や参加者への配慮

大きな学会では、発表者の欠席が他の参加者にも影響を与える可能性があるため事前に自分の周囲(同じ分科会に発表予定の研究者や、近くの研究室のメンバー)に連絡をしておくと良いです。

発表のキャンセルが周囲に与える影響を最小限に抑えるためにも、周囲の研究者に欠席を知らせ、可能であれば代役をお願いするなどの配慮が求められます。

今後の関係にも配慮する

学会発表をキャンセルすることは、確かにやむを得ない事情がある場合もありますが、その後の学術的な評価や人間関係にも影響を与えることがあります。

今後の関係を良好に保つためには、欠席が決まった時点で、迅速かつ丁寧な対応をすることが非常に大切です。

キャンセルの際には、感謝の意を忘れずに伝え、可能な限り自分ができるサポートを提供することが将来の信頼につながります。

研究会や読書会の場合はどうすればよい?

規模が小さくなると、発表の順番が重要になる場合もあり、キャンセルによって研究会の進行に支障をきたすこともあります。

こうした場合は、キャンセルを早期に伝えるだけでなく可能であれば他の研究者と調整して発表を続けられるように努めるべきです。

また、小規模な集まりでは発表のキャンセル理由やその後の調整方法が重要になるため、円滑に進行できるよう配慮をしましょう。

まとめ

学会発表をキャンセルすることは避けたいことですが、やむを得ない場合もあります。

その際は、迅速かつ丁寧に対応し、事務局や周囲に迷惑をかけないように心掛けましょう。

また、欠席の理由については正直に伝え、可能であれば代役の手配や今後の対応についても考慮することが、今後の学術活動において良い関係を築くための鍵となります。

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