今後の学会運営のあり方は?

2023.04.28

2025.02.17

昨今コロナ化によりオンライン学会の開催が増えてきたのを実感する人が多いでしょう。しかしコロナも落ち着いてきてだんだんとリアルの開催にも戻りつつあります。この記事では、そんな学会の今後について深掘りしていきたいと思います。

学会運営の重要性

学会運営は、学問の発展や研究者の交流、知見の共有、新たな知識や技術の獲得などにおいて非常に重要な役割を果たしています。

まず、学会は、同じ分野の研究者や関係者が集まり、自己啓発や交流を図る場であり、学問の発展に欠かせない場です。

学会での発表や討論によって、研究者は自分の研究をより深く理解することができ、新たな知識や技術を獲得することができます。

さらには、他の研究者との交流によって、新たなアイデアや視点を得ることができ、研究の幅を広げることができるでしょう。

加えて、学会に参加することで研究者同士のネットワーク形成ができたり共同研究のチャンスが生まれることがあります。それによって、研究の質の向上や新たな研究分野の開拓を促進することができるでしょう。

また学会は、研究成果の公表や社会への情報発信の場としても重要な役割を果たしています。

このように、学会運営は、研究者の自己啓発や交流を促進することで学問の発展を促進し、社会に貢献することができます。

学会運営の現状

コロナ禍を背景にここ数年の学会は、リアル開催からオンライン化が進んでいました。しかし、最近ではコロナも落ち着いてきておりリアルの学会開催が主な開催方法として戻ってきました。

また、3密を避けるためリアルの学会開催とオンライン開催のいいとこ取りをしたハイブリッド開催も行われています。

ハイブリッド開催は、リアルの学会開催とオンラインの学会開催の良いとこ取りがされています。実際の会場で他の研究者との交流したい人はリアルの会場へ、忙しくて現地へ足を運べない人はオンラインといった使い方ができるため多くの学会会員の満足度を上げることができるでしょう。

オンライン化の進展による変化

ここからは、学会のオンライン化による変化を解説していきます。

より多くの人々が参加可能になる

従来は、参加には会場に出向く必要がありましたが、オンライン化により場所や時間に縛られずに参加が可能になりました。そのため、より多くの人々が参加しやすくなり、異なる地域や国からの参加も増えています。

コスト削減

会場や宿泊施設、交通費などのコストを削減できるため、オンライン化により、参加費が低く抑えられる傾向にあります。また、講演者やパネリストなどもリモートで参加できるため、講演料や旅費などの費用も削減できるでしょう。

コンテンツの共有性が高まる

オンライン上での学会は、録画や配信が容易であるため、後から再生や共有ができます。また、書籍化や報告書の作成もしやすくなり、より多くの人々に学会の内容を伝えることができるようになりました。

学会の将来

この数十年間で、自然科学分野の研究者は増えつつありますが主要学会の会員数が大幅に減少しています。

これは毎日新聞の調査によるものですが、エネルギー、環境、情報通信、材料、ライフサイエンス・臨床医学の5分野38学会のうち31学会の会員数が減っているそうです。

会員数の減少の理由としては下記の2点が挙げられます。

1.学会収入の減少により各種サービスの質や量の低下が学会の魅力を下げている

※学会のコストが増加しているため

2.研究費の減少による大学教員の学会退会

※30代の若手研究者が安定的なポジションを確保するのが困難で民間企業へ転職すると同時に学会を退会するケースが増えている

また、会員数が減少しているのは、開催地や日程の不便さ、参加者の偏りなども学会運営の現状として改善が求められています。

今後の学会運営に必要な取り組み

ここからは、学会の現状を鑑みた必要な取り組みを解説していきます。

オンライン上でのコミュニケーションツールの活用

オンライン上でのコミュニケーションツールの活用により、参加者同士の交流を促進することができるでしょう。

例えば、チャットツールやグループディスカッション機能を活用することで参加者同士が意見交換を行ったり、ネットワークを形成したりすることができます。

録画や配信の充実

学会の録画や配信を充実させることで、参加者だけでなく、学会に参加できなかった人々にも情報を提供することができるためおすすめです。

また、録画や配信により、学会のアーカイブを残すことができ、将来的な研究に役立つこともあります。

オンライン上でのセキュリティ対策

オンライン上での学会運営には、セキュリティ対策が必要です。

例えば、参加者の個人情報や講演者の著作権を守るために、オンライン上での情報の取り扱いについて明確な規定を設けることが必要となります。

オンライン上でのバリアフリー化の推進

オンライン上での学会運営においても、バリアフリー化が求められています。

例えば、音声や字幕などのアクセシビリティに配慮することで、障がいのある人々も参加しやすい学会を目指すことが重要です。

まとめ

今後の学会運営には様々な課題があると思います。時代を受け入れ、改善し、時には協力を受けて学会会員が満足できるような学会運営を目指していきましょう。

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