研究室を整理したい!掃除のマニュアルをご紹介
2023.02.27
2025.04.16

綺麗に整頓されている研究室もあると思いますが、書類があふれていたり壊れてしまった機器が放置されている場合も少なくはないでしょう。この記事では、そんな研究室の掃除マニュアルをご紹介していきます。
綺麗に整頓されている研究室もあると思いますが、書類があふれていたり壊れてしまった機器が放置されている場合も少なくはないでしょう。この記事では、そんな研究室の掃除マニュアルをご紹介していきます。
掃除の重要性
研究室の掃除や整理整頓ができていない場合思わぬ事故やミスが起こりやすいです。研究室は、ガラス製品や鋭利な刃物など怪我を誘発する可能性のある製品や人間にとって毒となる薬剤が常に置いてあります。
そんな危険なものがたくさんある研究室を掃除したり整理整頓すれば、安全性が高まると同時に実験がやりやすくなるでしょう。実験台の上や研究室がごちゃごちゃしてしまうのは、使い終わった器具や所属学会から送られてくるジャーナルや論文などの参考文献を置いておく場所がないからです。
断捨離しつつ、場所を確保することで研究効率も上がります。
掃除マニュアル
ここからは簡単に掃除を進めていく上でのマニュアルをご紹介していきます。
個人スペースの掃除
個人スペースの掃除は、常日頃からやっておくこときれいな空間を維持することが可能です。しかし、そうは言っても研究が忙しく整理整頓を行なっている暇はないでしょう。そんな時でも、年に数回は定期的な掃除をしてください。
簡単なマニュアルとしては、まず真空ポンプのオイルを交換しましょう。その後、フラスコやNMRチューブ、ビーカーなどのガラス容器、その他の容器に入ったサンプルの薬剤や検体を全てスクリューキャップのついているバイアルに移してラベルにて何が入っているのかを明示すると良いです。
移し終えたらドラフトチャンバーの表面やガラス、サッシを綺麗にふきあげます。そして真空、窒素、アルゴンラインのグリスを全て拭き取ってからグリスをまた改めて塗り直し傷んでいるゴム管は交換してあげてください。デシケーター等もチェックし必要に応じて乾燥剤を交換します。
電子機器のコードの劣化にも注意し、適宜水道管とそれにつながるホースが劣化していないかも確認してください。フラスコのガラスやひび割れを確認して使えないようであれば修理に出すか、正しい方法でゴミに出しましょう。
各自のベンチに置いてある試薬を、確認してできる限り試薬庫へ戻します。過去にもらったものや自分で作ったものなどいらないものは迷わず捨てましょう。
廃棄物を捨てる場合、化学薬品は絶対にシンクに流したりせず所定の廃棄容器に捨ててください。未使用の試薬は、大元の瓶に戻すようなことは絶対にしないようにします。たとえ、植物性の廃棄物だったとしても排水溝が詰まる可能性があるためシンクに流すことはやめましょう。
実験や研究機器のメンテナンス
外気が入らないような状況で内側に手だけ入れて作業をするためのグローブボックスなどがあれば、ポンプのオイル交換とフィルターの交換を行います。またボックス内の整理整頓も行います。
冷蔵庫があれば、冷蔵庫内のpHを確認しパラフィルムが巻かれていないものがあれば巻き直しましょう。冷蔵庫内の拭き掃除も念入りに行います。
その他
整理整頓、日頃の掃除が行われていない各個人のデスクが乱雑に物が積まれ、ごちゃごちゃになっていることが多いです。紙ベースのデータはしっかりとファイリングし元あった棚に戻して、参考書籍も100均で売っているような自立する仕切りをデスクに置いて、並べられるようにすると整理整頓されているように見えます。
また、共同のパソコンや個人のパソコンの中身も整理整頓しましょう。研究に関連するデータが多く入りすぎてかなり重くなっているパソコンもあります。その場合は、外付けハードディスクを利用してバックアップを取りましょう。バックアップをとった上で、いらないアプリケーションやファイルデータを削除すると安全です。
あとは、窓を拭いたりデスクを拭いたり床を掃いたりと埃や汚れが溜まった場所を掃除すれば整理整頓、掃除の行き届いた研究室になるでしょう。
整理整頓のコツ
整理整頓のコツは以下の3点です。
・使う頻度が高い物順で収納場所を決める
・使う場所の近くに収納する
・片付けるということを習慣化する
1つずつ解説していきます。
使う頻度が高い物順で収納場所を決める
使う頻度が高い物を手に取りやすい位置、目に止まりやすい位置に配置しておくことで効率よく研究を行うことができます。
取り出す機会が少ない物は戸棚の上や研究室の奥にしまっておき、大掃除の時期に捨てる捨てないの判断をするようにしましょう。
使う場所の近くに収納する
器具や薬品を使う場所の近くに収納するというのも整理整頓のコツです。
資料はデスクの近く、薬品は研究スペースの近くなどなるべく少ない移動で取れるところに置いておくとスムーズでしょう。
片付けるということを習慣にする
出したらしまう、使ったらしまうを徹底することにより整理整頓された研究室が維持されます。こまめに片付けることにより、大掛かりな掃除や整頓の必要がなくなるため負担も少なくなるでしょう。
まとめ
整理整頓を意識することで、思わぬ薬品の事故やデータ紛失を防ぐことができます。日頃から意識して、研究室を綺麗に保つようにしていきましょう。
参考URL
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