論文要旨の書き方のコツは?

2024.08.13

2025.01.17

論文要旨は、学術論文を全部読まなくとも全体像が理解できるようにするものです。

この記事では、そんな論文要旨のポイントについて解説していきます。

要旨に入れるべき内容は?

学術論文の要旨には、研究の全体像を簡潔に示すためにいくつかの重要な要素を盛り込むことが必要です。

ここからは、要旨に盛り込むべき内容について解説していきます。

研究目的

研究目的は、その研究が解決しようとしている具体的な問題や理論的な課題、達成しようとしている目標を明確に示します。

学術論文は通常、研究が完了した後に執筆されるため、目的の記述には現在形または過去形が使われ、未来形は適切ではありません。

研究方法

研究方法の部分では、研究を進める上で採用した手法や実験の概要を簡潔に記述します。

この部分はすでに行った手法に関する記述であるため、一般的に過去形が用いられます。

具体的な手法を詳細に述べる必要はなく、1文か2文で十分です。

研究結果

研究結果では、研究を通じて得られた主要な発見や論点を説明します。

ここでは、結果を端的に伝えることが重要で、必要に応じて現在形が使われます。

要旨にすべての結果を含めるのは難しいため、最も重要な発見を選んで記載し、読者が結論を理解できるようにしましょう。

結論

結論では、研究で提起した問題に対する答えや、研究を通じて得られた知見を明確に示します。

これも研究の結果に基づくため、通常は現在形で記述します。

結論部分では、研究の意義や独自性が明確に伝わるようにすることが重要です。

要旨を作成する際には、研究目的に全体の25%、研究方法に25%、研究結果に35%、結論やその意味に15%を割り当てるとバランスの取れた構成になります。

要旨は、読者に研究の重要性と独創性を効果的に伝えるための重要な部分であるため、これらの要素を簡潔かつ明確にまとめることが大切です。

要旨を書くコツ

学術論文の要旨を書く際のコツはどのようなものなのでしょう。

ここからは、要旨を書くコツについて解説していきます。

本文を完成させてから要旨を書く

要旨は、学術論文の内容を総括する部分です。

そのため、学術論文の本文を完全に書き終えた後に記述することで、学術論文全体の内容と整合性が取れ質の高い要旨が作成できます。

本文を書き上げる前に要旨を書いてしまうと、学術論文の方向性が変わる可能性があるため注意が必要です。

提出先の規定に従う

要旨の形式や文字数は、学術論文を提出するジャーナルや学会ごとに異なります。

必ず事前にガイドラインを確認し、規定に従って作成しましょう。

規定に従わない場合、学術論文が受理されない可能性があります。

読者を意識する

要旨は、特定の読者層に向けて書くことが大切です。

読者が誰なのかを明確にイメージし、その人たちに自分の研究の意義や成果を伝える内容にすることで、興味を持たれる要旨を作成することが可能です。

内容の順序を守る

要旨は、研究の目的、問題、研究方法、研究結果、結論の順に記述するのが一般的です。

この順序を守ることで、読者が学術論文の構成を理解しやすくなります。

提出先の指示がある場合は、それに従って順序を調整してください。

重要なキーワードを含める

要旨には、研究の重要なキーワードを適切に含めることが求められます。

これにより、インターネット検索で学術論文が見つけやすくなり、より多くの読者にアクセスされる可能性が高まります。

一般的に使用されている言葉を選び、専門的すぎる用語は避けるようにしましょう。

正確で重要な情報だけを記載する

要旨には、学術論文の核心となる情報を簡潔にまとめることが求められます。

余計な情報は削り、重要な事実や結論だけを記載しましょう。

本文に含まれていない内容を要旨に盛り込むのは避け、要旨だけで研究の全体像が把握できるようにします。

本文のコピー&ペーストは避ける

要旨は、本文の一部をそのままコピー&ペーストするのではなく、本文の内容を要約して新たに作成します。

これにより、読者に伝えたいポイントが明確になります。

専門用語は避け詳細を書きすぎない

学術論文の読者は必ずしも専門家とは限りません。

専門用語の使用は最小限に抑え、詳細な説明は本文に任せるようにしましょう。

要旨は、幅広い読者に理解されることが目的であるためわかりやすさが重要です。

これらのポイントを押さえ、要旨を作成することで読者に学術論文の重要性を効果的に伝えることができます。

まとめ

学術論文の要旨は、学術論文の内容を簡潔にまとめ多くの読者に興味を持ってもらうために重要です。

提出先のガイドラインに従い、要旨が規定に合っているかを確認し誤字脱字がないよう注意しましょう。

また、研究内容が明確に伝わるようにわかりやすい表現で必要な情報を簡潔に記述することが求められます。

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