大学所属の学術研究者はどんなことをやるの?年間のスケジュールを解説!
2024.01.20
2025.01.17

大学所属の研究者は、主にどんな活動を行なっているのでしょう。この記事では、大学所属研究者の年間スケジュールについて解説していきます。
大学所属研究者の年間スケジュールは?
大学所属研究者の年間スケジュールのモデルケースは、下記のとおりです。
- 3月~6月: 公的事業の申請時期(第1次公募など)
- 4月~6月: 研究室配属学生の研究準備、研究テーマ設定、就職指導
- 4月~7月: 前期授業の対応
- 6月~10月: 学会発表シーズン
- 8月~9月: 公的事業の申請時期(第2次公募など)
- 9月~2月: 後期授業の対応
- 12月~2月: 卒業論文・修士論文のまとめ、発表指導
- 4月~1月: 研究室の配属学生への研究指導・ゼミ対応
- 1月~2月: 入試対応
- 2月~3月: 学会発表シーズン
- 2月~3月: 採択を受けている公的事業の報告書取りまとめ・次年度計画の策定等
特に12月から2月、4月から5月が忙しい傾向にあるようです。
また、教授会など学内委員会への出席や国のプロジェクトへの参画、学会運営への関与、学生の研究室配属時期や就職指導、企業との共同研究などによって忙しさが変動することに留意してください。
大学所属研究者の1日の流れは?
年間スケジュールは前述したとおりですが、1日の大まかな流れはどのようなものなのでしょう。
主な流れとしては下記のとおりです。
研究ミーティング
研究室メンバーがに集まり、学生が実験結果を報告を行います。議論を通じて課題や実験計画を検討し、研究の方向修正を行います。
基本的には、毎日行うものではなく1週間に1度などといった定期的な開催です。
授業
大学の授業は90分授業が基本です。
国公立大学の場合、1年に4~5科目の授業があり、一科目あたり14回の講義を行います。
研究指導
学生からの質問や疑問に対応。研究ミーティングでの議論をもとに学生へのアドバイスや指導を行います。
日によって異なりますが、平均で2時間程度の時間を取るようなイメージです。
実験
研究室の学生が行う実験とは別に、学術研究者自身も実験に従事します。
一日平均で4時間程度は実験に費やす学術研究者もいます。忙しい時期には一日中実験に従事することも少なくありません。
論文執筆
研究結果を英語で論文にまとめる作業です。従来の研究を調査し、自身の研究と比較します。
一通りの原稿作成には約1カ月かかり、その後2週間ほどかけて論文をブラッシュアップし、投稿します。
論文執筆に関わる業務は平均で1日2時間ほどです。
これらの活動が1日の学術研究者のスケジュールです。
学術研究に打ち込むために適した大学は?
全国の進学校の進路指導者が評価する研究力が高い大学のランキングが毎年大学通信から発表されています。
ここからは、そんな研究力が高い大学をご紹介していきます。
東北大学
東北大学は主に「材料科学」「スピントロニクス」「未来型医療」「災害科学」に注力し、宇宙創成物理学、環境・地球科学、機械科学、データ科学、日本学でも先進的な研究を行っている大学です。
青葉山新キャンパスの「サイエンスパーク」では、2024年にはナノスケールの顕微鏡「次世代放射光施設(ナノテラス)」が運用開始予定となります。
2021年にはグリーン未来創造機構を設置し、「仙台防災枠組」「SDGs」「パリ協定」に横たわる活動を進め、グリーン社会の実現に向けた人材育成や研究開発に貢献しています。
京都大学
京都大学は、学部を持たない6つの独立研究科や4つの専門職大学院を含む20の多様な大学院を設置している大学です。
また、12の附置研究所で独創的な学術研究が展開されています。
2018年には本庶佑・京都大学高等研究院副院長・特別教授がノーベル生理学・医学賞を受賞し、2020年には医学部附属病院に「次世代医療・iPS細胞治療研究センター」や医学研究科に「がん免疫総合研究センター」を設置しました。
これらの施設は世界最先端の医学技術や再生医療技術の臨床試験を担当し、特にがん免疫研究においては日本初の拠点として、将来の医療において先導的な役割を果たすことが期待されています。
東京大学
東京大学は、1877年に創設された日本最古の国立大学です。
文系、理系、文理融合型の10学部、15の大学院研究科・教育部などで広範な分野での教育・研究が展開されています。
医科学、地震、東洋文化、社会科学、生産技術、定量生命科学、大気海洋などの分野で11の附置研究所が研究拠点として機能し、その成果を社会に還元するとともに、優れた人材の育成に力を入れていることでも有名です。
まとめ
大学所属の学術研究者は、研究以外にも様々な仕事があり忙しい毎日を過ごしています。
大学所属か民間企業所属か迷っている方は、参考にしてみると良いでしょう。
参考URL
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